秋田県には八坂神社、御嶽山、鳥海山などの観光スポット、花輪ばやし、七夕、竿燈まつりなどの観光イベント、稲庭うどん、きりたんぽ、いぶりがっこなどのご当地グルメがあります。
ユネスコ無形文化遺産となっている民俗芸能の舞楽の大日堂舞楽や男鹿市、三種町、潟上市の一部で行われるなまはげ、雪で作った雪洞のかまくらなど、秋田県は民俗芸能やお祭りがよく知られている土地です。秋田県は民話や伝説が多い土地でもあり、ずるい猿と親を殺された蟹が猿に仕返しをする「さるかに合戦」などは多くの人に知られている話でしょう。
秋田県は遺跡から石器などいくつも出土しており、旧石器時代から人が住んでいたことがわかっています。古学研究の発掘調査が国によって行われたこともあり、古代に興味がある人は訪れてみたい土地として知られています。
秋田県は明治で廃藩になるまでは出羽国と陸奥国の一部であった土地であり、それ以前は奥州藤原氏の支配下にあった土地でもあって歴史好きの人には興味が尽きない土地です。
世界自然遺産として登録されている白神山地は、秋田県北西部に位置して原生的なブナが世界ででも最大といえる規模で分布しています。世界遺産登録地域への立ち入りは、自然保護のために禁止されていて立ち入ることはできませんが、世界遺産登録地域付近の小岳への登山道と二ツ森の登山道があるため、白神山地の景色を楽しむことができます。
秋田県では白神山地のほかに日本一の深さと高い透明度の田沢湖など豊かな自然があり、自然の静けさを味わうことができる観光スポットです。
秋田県には大館・鹿角八幡平、能代・白神山地、秋田市、男鹿半島、由利本荘・仁賀保、大曲・仙北、田沢湖・乳頭・玉川、横手市周辺、湯沢市・小安・秋の宮など数多くの温泉があり、自然の絶景を見ながら、ゆっくりと体を休めることができます。
観光の醍醐味はその土地の食べ物を味わうことでもありますが、その点でも秋田県は十二分に楽しむことができます。かために炊いたお米をつぶしてちくわのようにして野菜や鶏肉などと一緒に煮込むきりたんぽ、日本三大地鶏といわれる比内地鶏、秋田県の県魚であるはたはた、やきそばに目玉焼きを乗せた「横手焼きそば」は、B級グルメのチャンピオンとして有名です。
そして讃岐うどん、きしめんとともに日本三銘うどんといわれる稲庭うどんなど、秋田県の食の楽しみは尽きません。
江戸時代に栄えた角館城(かくのだてじょう)の城下町で、古色豊かで静かなたたずまいがあり、「みちのくの小京都」と称される角館。 半径2kmほどのコンパクトな範囲に、武家屋敷など古くからの建造物が多数現存しており、風情ある町並みが人気の観光名所です。 かつて内町(武士の町)、外町(商人の町)が画然と区別され、内町は中・下級武士の侍屋敷である旧家が建ち並ぶ侍町です。 武家屋敷群の表通りは国の重要伝統的建造物群保存地区に指定され、文化財として保護されています。 黒板塀と枝垂桜の木立が大きな特徴となっていて、仙北市角館町東勝楽丁から角館町表町上丁までの0.8キロメートル区間が、日本の道100選に...»
十和田八幡平国立公園の西南、田沢湖へ通じる国道341号線の沿線にあり、焼山々麓の懐に囲まれた静かなたたずまいの温泉。 温泉のかみ手に噴出する温泉は沸騰点に達し、1分間の湧出量は9000リットル、1ヵ所の湧出量では日本一の湧出量を誇る。 泉質は強酸性塩化物泉でラジウムを含んでいるため、長い間にはその成分が石化し、日本唯一の天然記念物「北投石」となる。昔から万病に効く湯として広く知られている。玉川温泉の概要 玉川温泉(たまがわおんせん)は、秋田県仙北市に位置する日本有数の療養温泉地です。この温泉は、強酸性の泉質で知られ、皮膚疾患やリウマチ、神経痛などの治療に効果があるとされています。また、温...»
男鹿真山伝承館は、茅葺き屋根が特徴的な曲家(L字型平面形をもつ農村家屋)で、地元の真山地区で古くから厳かに守り続けられてきた伝統の「なまはげ」の実演を体験することができます。館内では、家中を荒らし回るナマハゲを間近で見ることができ、その迫力に圧倒されることでしょう。 また、周辺には真山神社、真山の万体仏、道楽亭、なまはげ館などがあります。なまはげ館では、なまはげに扮して、なまはげになりきることもできます。昔ながらの伝統行事を体験することができるので、きっと貴重な思い出になることでしょう。...»
秋田県鹿角市にある1300年の歴史を持つ鉱山跡を利用したテーマパークです。史跡 尾去沢鉱山は日本最大級の鉱山跡として知られ、全長800kmにも及ぶ坑道内見学や、当時の作業員の様子を再現した展示など見どころ満載です。2007年には近代化産業遺産に認定されました。...»
きりたんぽ(切蒲英、切短穂)は、大館・北鹿地方で古くから食卓に欠かせない「おふくろの味」として親しまれています。冠婚葬祭の際には、必ずといっていいほど出されるごちそうでもあります。 きりたんぽは、硬めに炊いたうるち米のご飯をすりつぶし、秋田杉の棒に竹輪のように巻きつけて囲炉裏でこんがり焼き上げたのが「たんぽ餅」です。その形が槍の稽古に使う「短穂槍(たんぽやり)」に似ていることから、名前がつけられました。 焼いたたんぽ餅を棒から外し、食べやすく切ったものが「きりたんぽ」です。秋田県の郷土料理であり、鶏(比内地鶏)がらのだし汁に入れて煮込んだり(きりたんぽ鍋)、味噌を付けて焼いたりして食べられ...»
直径約6kmの円形をした神秘的な湖で、最大深度が423メートルある日本一の水深を誇るカルデラ湖です。 日本のバイカル湖(水深が世界一)とも称され、世界でも17番目に深い湖であり、その深さから冬でも凍ることはありません。 湖面は幻想的なルリ色で、透明度は高く、木々に囲まれた美しい風景が広がります。面積は日本でも19番目に広い湖沼で、四季折々の表情も豊かです。 また、田沢湖をドライブしながら一周することもでき、周囲にはキリタンポの売店やキャンプ場が点在しています。 田沢湖には、美しい女性が龍の姿に変身したという、たつこ姫の伝説があります。その伝説を称えて建てられた輝く金色のブロンズ像が湖の...»
大晦日の夜に男鹿半島のほぼ全域で行われる「なまはげ」行事は、恐ろしい風貌で知られていますが、その面や衣装にはさまざまなバリエーションがあります。なまはげの伝説がなぜこの男鹿の地に息づいているのか、その貴重な資料が多数展示されています。 なまはげ館の外壁には男鹿産の寒風石が使われ、内装には秋田杉がふんだんに使用されており、独特の雰囲気を醸し出しています。館内には、男鹿市内の約88地区で使われるナマハゲの面が展示されており、それぞれに個性が光ります。150体以上のナマハゲが一堂に展示されており、その迫力を間近で感じることができます。...»
乳頭温泉郷で最も古く、かつては秋田藩主の湯治場として利用されていた鶴の湯温泉は、今でも茅葺きの長屋「本陣」が残る歴史ある温泉です。 乳頭山の麓に位置していて、周辺はブナの原生林に囲まれた日本の原風景が広がります。 旅館「鶴の湯温泉」と貸切露天風呂を備えた静かな雰囲気の別館「山の宿」があります。 白湯(美人の湯)、黒湯(子宝の湯)、中の湯(眼の湯)、滝の湯(打たせ湯)といった4つの異なる泉質の源泉があり、内湯や打たせ湯、露天風呂などで温泉を楽しむことができます。 鶴の湯温泉の代表的な施設として知られるのは、混浴の露天風呂です。白湯が足元から湧き出ているこの露天風呂は、鶴の湯のイメージを象...»
皆瀬川の急流によって形成された、60メートルにも及ぶV字型の美しい渓谷です。全長は約8kmで、栗駒国定公園にも含まれています。 この渓谷には、不動滝や薬師滝など、大小無数の滝があります。春は新緑、秋は紅葉、冬は峡谷に下がる大きなつらら「しがっこ」を楽しむことができます。 岩づたいの階段を降りると遊歩道も整備されており、四季折々の美しい景色が見られます。 小安峡の上流には小安峡温泉があり、観光地としても人気です。 また、大地の息吹のように絶壁の岩間からは98度もの蒸気が噴出する大噴湯もあり、小安峡のハイライトの一つ。紅葉した渓谷と白い湯けむりをあげる大噴湯のコントラストは圧巻です。 紅...»
秋田県仙北市の乳頭山麓に点在する温泉の総称です。十和田八幡平国立公園内に位置し、田沢湖高原から先達川をさかのぼった標高600〜800メートルの渓谷沿いに広がっています。 この温泉郷は深い山々に囲まれた素朴な一軒宿の温泉が点在しており、下流から妙乃湯、大釜、蟹場、孫六、黒湯と続き、支流沿いには鶴の湯があります。 各宿ごとに異なる源泉を持つため、さまざまな泉質があり、深い山々に囲まれた秘湯で、自然を満喫しながら温泉を楽しむことができます。 温泉郷内の各宿を湯巡りできる「湯めぐり帖」が発行されており、郷内の各宿で日帰り入浴を楽しむことができます(宿泊者のみ購入可能)。この湯めぐり帖は1年間有効...»
寒風山の山頂にある回転展望台で、4階の回転展望室は高さ355mにあります。 一周13分の360度のパノラマを望むことができ、八郎潟干拓地、日本海、鳥海山、白神山地、入道崎に至る市内全域を望むことができます。 寒風山は、美しい芝生に覆われた山肌と、周辺に邪魔な障害物がないため、パラグライダーが盛んに楽しめる場所として知られています。 山頂には1964年に建てられた回転展望台や八郎潟の資料館があり、男鹿市を代表する観光地として親しまれています。 回転展望台の館内は、1階にお土産品売店やレストランがあり、2階には八郎潟干拓当時の写真などが紹介されている展示ホールがあります。 3階では男鹿半...»
久保田城は、かつて羽後国(旧出羽国)の佐竹藩の居城とした城郭です。1602年に初代 秋田藩主 佐竹義宣によって築かれ、12代にわたり267年間、秋田藩の中心地として機能しました。現在は千秋公園として整備され、市民の憩いの場として親しまれています。 千秋公園は総面積16.29ヘクタールに及び、豊かな緑が広がる公園です。ここには、久保田城の御隅櫓や本丸表門などが復元され、藩政時代の雰囲気を今に伝えています。 御隅櫓は久保田城の北西隅に位置し、市政100周年を記念して復元されました。また、久保田城は日本100名城の第9番に選定されています。 御隅櫓の内部では、佐竹氏の歴史を紹介するパネル展示が...»
秋田国際ダリア園には、世界14カ国から集められた700品種、合計6,000株のダリアが美しく咲き誇っています。広大な敷地内は、小高い丘に位置し、中央道路を挟んで様々なダリアブロックが配置されています。巨大輪と大輪のダリアブロック、中大輪・中小輪・変わり咲きのダリアブロックなど、見応えがあります。 さらに、ダリアの周りには約2ヘクタールの孔雀草も植えられており、9月下旬から10月中旬にかけて、美しい花々が競演する光景を楽しむことができます。...»
小坂鉱山の事務所として1905年(明治38年)に建設された洋風建築です。ルネサンス様式の外観を持つ木造三階建てで、内部には螺旋階段が特徴的です。 館内にはレストランや売店があり、ドレスやタキシードの衣装レンタルも行っています。モダンな衣装室では、サイズ5号から17号までのドレスを100着以上、男性用タキシードや子供用ドレスも揃えており、家族で楽しめます。魅力あふれるルネッサンス風の洋館で、明治の貴婦人を体験することができます。 歴史 1905年に小坂鉱山の事務所として建設され、1997年まで事務所として使用されていましたが、小坂製錬の工場増築に伴い解体され、建物は小坂町に無償譲渡されまし...»
「男鹿の海」の魚類の生息状況を再現した大水槽に世界の珍しい魚たちや、秋田県の魚であるハタハタなどが展示されており、アシカやペンギンやシロクマなど多くの生き物が展示されています。 海の生き物に直接触れて学べる「タッチプール」、自分がデザインした魚を泳がせることができる「3Dシアター」などもぜひ体験してみてください。 映画「釣りバカ日誌」のロケ地としても話題となりました。 海の動物たち ホッキョクグマやアザラシ、ペンギンなど、人気のある動物たちが展示されています。 男鹿の海大水槽 「男鹿の海大水槽」の巨大な水槽は深さ8メートル、水量約800トンで男鹿の海に生息する約40種類2,000匹...»
康楽館は、秋田県鹿角郡小坂町にある、和洋折衷の木造芝居小屋で、現存する最古の建物です。1910年に小坂鉱山の厚生施設として開館しました。建物は木造2階建て、切妻造妻入りで、外観は洋館風ですが、内部には花道、スッポン、回り舞台など、和風芝居小屋の特徴が残されています。 4月中旬から11月下旬まで、スーパー大衆演劇下町かぶき組の劇団が1日2~3回の公演を行っています。特に、7月5日から7日にかけては松竹歌舞伎大芝居が上演され、当代きっての歌舞伎役者による演技を楽しむことができます。...»
角館歴史村 青柳家は、通常の武家屋敷の3~4軒分に相当する3000坪の広大な敷地を持っています。薬医門を入ると、井戸屋形、米蔵、文書蔵、正玄関、脇玄関などがあり、角館の武家屋敷の建築様式を現在に伝えています。 さらに、草花あふれる敷地内には、秘蔵品を公開する武器庫、秋田郷土館、武器道具館、解体新書記念館、ハイカラ館(アンティークギャラリー喫茶)、幕末写真館、時代体験庵の6つの資料館があります。これらの施設では、貴重な品々約3万点が公開されています。 刀の実触体験や鎧の着用体験、角館の伝統工芸である樺細工の実演販売も楽しめます。柳家の清水「神明水」で淹れた『南蛮茶(コーヒー)』をゆっくりと味...»
秋田県秋田市内の大森山のふもとにある市立動物園です。愛称は「ミルヴェ」。1973年に開園し、約90種、500点の動物が飼育されています。豊かな自然環境の中で多様な動物たちと触れ合える場所として、家族連れや観光客に人気があります。 旭山動物園で有名な「行動展示」を取り入れており、小規模ながら工夫された展示が魅力です。たとえば、「チンパンジーの森」では高い支柱からロープを渡し、チンパンジーの樹上生活を再現しています。 また、「ビーバーのおうち」や「プレーリードッグのお立ち台」など、飼育員が手作りした展示施設も多くあります。「わぉ!バルコニー」は、来園者の頭上を走り抜けるワオキツネザルが見られま...»
秋田市立赤れんが郷土館は、秋田県秋田市にある市立の郷土史料館・美術館です。1912年(明治45年)に旧秋田銀行の本店として完成した赤れんが館(重要文化財)をメインに、新館、収蔵庫、および少し離れた分館である秋田市民俗芸能伝承館(通称ねぶり流し館)で構成されています。...»
千秋公園は、かつて佐竹藩の居城であった久保田城の本丸と二の丸の跡地に整備された都市公園です。総面積16.29ヘクタールにわたり、豊かな緑が広がるこの公園は、久保田城の御隅櫓や本丸表門などを復元し、藩政時代の雰囲気を今に伝えています。 久保田城は1602年に初代秋田藩主の佐竹義宣によって築かれ、12代267年間にわたって秋田藩の中心地として機能しました。 主要施設 公園内には以下の施設があります: あきた芸術劇場ミルハス 秋田市立中央図書館 明徳館 秋田市文化創造館 秋田市立佐竹史料館 平野政吉美術館 神社 公園内には与次郎稲荷神社、八幡秋田神社、彌高神社などの神社も...»
文化と観光を楽しめる複合施設の横手市ふれあいセンターでは、横手市で受け継がれてきた伝統行事である「かまくら」の歴史について学ぶことができます。 「ファンタジックギャラリー」では、横手の四季を紹介する映像が上映され、かまくらの歴史をパネル展示などで紹介しています。 館内には「かまくら室」があり、いつでも本物のかまくらに触れることができます。入り口には寒さ対策として「どんぶく」(丹前)が用意されています。 かまくら室は常に氷点下10℃以下の低温を維持しており、1年中横手の雪で作られた本物のかまくらを見ることができます。 さらに、サンルームでは伝統行事「横手のぼんでん」のぼんでんが展示されて...»
独特の手延べ製法で作られた干しうどん。細めの麺はゆで上がりが早く、なめらかな舌触りとツルツルとした喉越しが特徴。寛文五年(1665年)に、稲庭吉左ヱ門がその独特な製法を確立したとされる。 生産量に限りがあったこともあり、古くは秋田藩の名品として各藩への贈答品に用いられており、高級品として知られていた。 現在では家庭や飲食店にて寒い時期には温麺で、暑い時期には冷やし麺で、1年に渡り食されている。秋田県の代表的な名産品として知られており、お土産としての人気も高い。 稲庭うどん 秋田県湯沢市稲庭町が発祥の、手延べ製法による干しうどんです。日本三大うどんの一つとして有名であり、同じ製法で作られ...»
ストレートな太い麺を使い、キャベツや豚ひき肉、お店によってはホルモンを具にして、比較的甘いソースで作る焼きそば。目玉焼きをのせ、福神漬を添えるのが大きな特徴。 昭和25年頃、横手市内の焼きそば屋の店主と地元の製麺所が協力して作り上げたのが発祥とされ、手ごろな価格と美味しさで人気を集めた。 平成13年7月に「横手やきそば暖簾会」を発足。横手やきそばを活用したまちおこしが始まり、各種イベントに登場、全国的に人気を集めるご当地グルメとなった。2012年より「横手やきそばサンライ’S」と名前を変え、更なる躍進を目指す。 横手焼きそば(よこてやきそば)は、秋田県横手市周辺で販売されているご当地グル...»
花ずしは、ナスと菊の花をもち米でつなぎ合わせて作られる秋田県の郷土料理です。名前に「ずし」と付いていますが、実際には漬物です。もち米は、ナスと菊の花を付けるために使われます。 「すし」と呼ばれるのは、米を使用することからその名が付けられました。花ずしを作るには、夏に収穫したナスを2ヶ月間塩で下漬けし、もち米と菊の花、そして彩りと風味を加える唐辛子の輪切りをのせます。その後、塩ではなく砂糖を使って1ヶ月ほど漬け込んで完成させます。 甘さとしょっぱさが絶妙に調和する花ずしは、お酒の肴としても、食事の一品としてもよく合う絶品の漬物です。...»
田県十文字町で愛され続けるご当地ラーメンが「十文字ラーメン」です。その最大の特徴は、スープとの絡みを徹底的に追求したコシがあって舌触りの良い細めの縮れ麺です。小麦本来の味と自然な色を大切にするため無着色の麺にこだわり、奥羽山系の天然ミネラルが豊富な湧き水を使って打たれています。 スープは、カツオ、煮干し、昆布など和風系の出汁に秋田の芳醇な醤油を合わせて、あっさりと仕上げた魚介系しょうゆ味です。具材には、メンマ、ナルトといった一般的なものに加え、揚げふをのせるのも特徴のひとつです。...»
とんぶりは、そのプチプチとした歯触りから「畑のキャビア」や「陸のカズノコ」とも呼ばれています。草丈1mほどのアカザ科のホウキギ(ほうき草)の実で、直径1~2mmの丸く小さな緑色の実です。 その食感と淡白な味わいから、トッピングや料理のアクセントとして幅広く利用されます。例えば、長芋と和えたり、酢の物にするのも美味しいです。旬は9月下旬から10月上旬で、昔は漢方にも用いられた天然の健康食品です。 概要 とんぶりという食品の由来は、近世の日本で箒の材料として広く栽培されていたホウキギの果実を、飢饉に苦しむ出羽国の米代川流域(現在の秋田県比内地方)の民が工夫して食べることに始まります。これが地...»
秋田県仙北市にある、神代(じんだい)地区は、有機米あきたこまちの生産が盛んな稲作地域。ここで生産されるおいしいお米と、昔ながらの製法で作られたカレーが出会い、「あいがけ神代カレー」が生まれた。 小麦粉とカレー粉を炒めて作る、懐かし家庭の味を復活させた「昔風カレールー」と、デミグラスソースベースの「欧風カレールー」を合い掛けにしてあるのが特徴。 トッピングには温泉卵をのせ、つけあわせには大根を燻製にした秋田名物の漬物「いぶりがっこ」を添えればできあがりだ。 カレーの発展 1950年代後半以降、秋田などの東北地方の田舎にもカレー粉が普及しました。特に神代地区(当時は神代村)でも家庭料理とし...»
“がっこ”は、秋田の方言で漬物のこと。「いぶり=炙り(燻製)」にした漬物として、古くから保存食として珍重されているのが”いぶりがっこ”。 山々に囲まれ日照時間が少ない上に積雪の多い秋田県では、天日で大根などを十分に干すことは難しい。 そのため、大根などを囲炉裏の上につるしていぶし、燻製にしたものを米糠と塩で漬け込むという方法が考案されたようだ。 漬物にうつった木が燃える香ばしく甘い香りと、米糠の素朴な味わいに、自然とご飯がすすむ。 いぶり漬け 秋田県の内陸南部地方で伝統的に作られる漬物です。主に大根を燻煙乾燥させて作ります。一般的には「いぶりがっこ」と呼ばれることが多いですが、元々は...»
しょっつる鍋は、秋田の名物調味料「しょっつる」を使ったご当地鍋料理です。しょっつるは、ハタハタなどの小魚に塩や麹を加えて発酵させて作る魚醤です。このしょっつるを使い、ハタハタやタラをメインの具材にして、豆腐や長ねぎなどの野菜と一緒に鍋で煮込みます。 しょっつるの独特の風味が鍋になるとまろやかになり、旨みとコクが堪能できる一品です。秋田の冬の定番鍋としても知名度が高く、県内各地の郷土料理店などで味わうことができます。 旬: 1月, 2月, 12月...»
つぶしたご飯をピンポン玉ほどの大きさに丸めた「だまこもち」を使った鍋料理が「だまこ鍋」です。鶏がらの出汁にしょうゆや味噌で味をつけ、だまこもちと一緒に鶏肉、ねぎ、セリ、ごぼう、きのこなどを煮込みます。 この料理は八郎潟周辺の農家の家庭料理として始まったと言われています。だまこもちを作る際には、軽く塩をしたり、丸めた後に網の上で少し焼いたりするのが一般的です。秋田の名物「きりたんぽ鍋」のルーツだという説もある、昔ながらの郷土料理です。 歴史 秋田の冬には欠かせない家庭料理、だまこ鍋は鶏ガラベースの汁に鶏肉や野菜、すり鉢で突いたご飯の団子が入った、美味しい地域の料理です。 八郎潟周辺の南秋...»
暖かくなってくる頃から県内あちこちの国道添いに見かけるパラソルが目印です。アイスともかき氷とも違うさっぱりした口当たりとしつこくない甘さが特徴のアイス。おばちゃん(ババ)が金属のヘラで盛りつけてくれます。 旬 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 ピンクと黄色のハーモニー ババヘラ・アイスといえば、秋田では日常的に見られる風景です。道端やイベント会場にカラフルなパラソルを広げ、のんびりとしたおばちゃんがお客さんを待っています。彼女たちの存在は、安心感と勇気づけ感を与えてくれる存在です。 秋田のご当地アイス、ババヘラは、ピンク(いちご味)と黄色(バナナ味)のシャリシャリと...»
初夏に収穫されるじゅんさいと、お好みの食材で作られる秋田県の郷土料理です。じゅんさいは、豊富な食物繊維とつるつるぷりぷりの食感が特徴で、鍋料理はもちろん、三杯酢や吸い物、麺類など様々な料理に活用できます。 歴史・由来じゅんさいは、秋田県では夏の風物詩として親しまれている食材です。もともとは沼に自生していましたが、今では転作水田を利用した沼で栽培され、全国生産量一位を誇っています。古事記や万葉集にも記載があり、古くから食べられていたことが伝わっています。 食べ方鍋料理以外にも、三杯酢の酢の物やお吸い物にしたり、そばやそうめんに入れて一緒に食べたりすることがあります。加工されたものもあり、通年...»
秋田県・男鹿半島の名物「石焼き」は、漁師の街らしい、シンプルで豪快な郷土料理。杉製の桶に、地元の魚、海藻、野菜を入れてだし汁を張り、そこに焼いて真赤になった石を放り込むと汁はまもなくぐつぐつと沸騰し、湧き立つ湯気とともにあっという間に食べ頃となる。石の温度は800~1000度というから驚きだ。使用する石は火成岩の一つ「金石(かないし)」で、高温にも割れずに耐え真っ赤になることからこの名がついた。料理において美味さの秘訣の一つは火力と言われるが、この石焼料理を食せば誰もが納得。...»
男鹿半島は秋田県の日本海に突き出た半島で、日本百景にも選定された景勝地で、大晦日には伝統行事「なまはげ」が行われることで知られる地域だ。そこの地元商工会が、秋田の地魚ハタハタで作った魚醤”しょっつる”を気軽に食べてもらいたいと考案した新名物が”男鹿焼きそば”。粉末ワカメと昆布ダシ入りの麺、しょっつるベースの塩、しょうゆ味のタレを使用するという決まりはあるが、それ以外の盛り付けやトッピングは自由。あんかけ焼きそばや、「なまはげ」を模した盛り付けなど、各店が工夫をこらしたオリジナル焼きそばが楽しめる。...»
三方を日本海に囲まれた男鹿半島は、ウニの好漁場。蕩ける甘みの馬糞ウニや、ムラサキウニが採れることで有名だ。殻を割って豪快に、どんぶりなどで贅沢に食べられるのは水揚げ地ならでは。 夏場には地域の宿泊施設などでウニやカニをメインにした特別プランが組まれる。県内唯一のウニ加工業者もこの地にあり、秋田県内のお店で食べられる県内産のウニはほぼ男鹿産だ。戸賀地域などでは、素潜り漁師によって採られる光景を目にする事もできる。...»
豚肉100%のプレスハムをサクッとフライにした、秋田県由利本荘市のご当地グルメ。素朴なフライなので、おかずとしてだけでなく、子供のおやつや給食でも食べられている。ハムフライはもともと昭和40年代に旧本荘市(現由利本荘市)でおやつとして食べられていたものが、昨今のB級グルメブームに乗り、再度待望の復活を果たした。...»
かやきは、主に秋田県など日本海側の東北地方で食べられる鍋料理の一種です。「かやき」とは「貝焼き」が訛った言葉で、漁師が大きなホタテの貝殻を一人分の鍋代わりに使って魚を料理したのが始まりです。そのため「貝焼き」とも呼ばれることもあります。 現在のかやきは、肉や魚、季節の野菜や山菜などを味噌、塩、醤油、魚汁などで煮込む一人用の秋田特有の鍋料理です。 近年、「秋田かやき」はご当地B級グルメとして全国に知られるようになりました。季節や地域、好みによって様々なバリエーションが楽しめるのが特徴です。春は山菜、夏は鯨やナス、秋は舞茸、冬はハタハタや鱈など、地元の旬の具材を使って作られます。 作り方 ...»
どんな調理法にも合う万能の鶏と称されるこの比内地鶏は、「鹿児島の薩摩鶏」「名古屋コーチン」と並ぶ日本三大美味鶏のひとつ。秋田県北部が主な生産地で北秋田・鹿角地方がその中心。比内地鶏のおいしさの秘密の一つは、その飼育環境にある。ストレスのない自然な環境を整え、たくさん運動をさせて育てるため、余分な脂肪がないうえにゼラチン質に富んだ濃厚な脂の旨みが適度な歯ごたえと深い肉の味わいとなる。噛めば噛むほど、コクと香りが楽しめる。きりたんぽ鍋にも欠かせない食材である。 秋田名産の「比内地鶏」は、鹿児島の「薩摩鶏」と愛知の「名古屋コーチン」と共に、日本三大美味鶏のひとつとして有名です。この地鶏は弾力のある...»
秋田で育まれた旨味たっぷりの鶏肉と濃厚な卵が絶妙に調和する、比内地鶏の親子丼。鶏肉と野菜を出汁で煮込み、卵でとじたものをアツアツのご飯の上にのせた一品です。旨味たっぷりの比内地鶏と濃厚な卵のハーモニーがたまらない絶品グルメとして多くの人々に愛されています。 歴史・由来比内地鶏は、天然記念物である比内鶏を食肉用に改良した秋田比内地鶏とロードアイランドレッドを掛け合わせて生まれた地鶏です。 この鶏は脂ののりと歯ごたえが特徴で、親子丼をはじめ、きりたんぽ鍋や焼鳥など様々な料理に使われています。その味の良さは、江戸時代に年貢として納められていたという逸話があるほどです。 比内地鶏は主にきりたんぽ...»
豆腐カステラは、秋田県の南部ではごく一般的に知られる、珍しいスイーツです。水気を切った豆腐を生地として使用し、砂糖や卵を加えてカステラのように焼き上げます。 秋田県南部では、米作りや畑作が盛んであり、たんぱく源として大豆は貴重な作物でした。そのため、豆腐は特別な料理としてお盆や正月などの行事や来客時に提供されました。 その後、豆腐をお菓子として加工し、カステラ風に焼くことで、郷土の味として親しまれるようになりました。 秋田県外では「甘い豆腐」を食べる習慣がほとんどないため、豆腐カステラは珍しい食文化として有名です。 主な伝承地域 大仙市 横手市 主な使用食材 豆腐 ...»
秋田県鳥海山の伏流水が注がれている象潟・由利海岸は、長い年月をかけて森の栄養分を吸収したミネラルたっぷりの伏流水が流れ込み、エサとなるプランクトンを繁殖させることから、古くから”岩ガキ”の好漁場となっている。この伏流水には海水温度をほどよく調節する役割もあり、カキの成熟スピードをゆるやかにするため、ここで育ったカキは味が詰まった濃厚さが楽しめるという。塩釜焼からカキフライなど、食べ方はいろいろだが、素材の味を楽しむのであれば、冷やしたカキにレモン汁をかけてツルッと食べるのがおすすめだ。 旬 7月 8月 ...»
販売開始より七十有余年、永きに渡り愛され続ける鶏めし。秘伝のスープで炊いたご飯に、秘伝のスープで炊いたご飯に、鶏肉の甘辛煮を乗せた昔懐かしい味付けの一品だ。戦後間もないころに配給された米、砂糖、しょうゆ、ゴボウだけで炊かれたご飯がその原型となった。昭和22年の商品化の際に、甘辛く煮つけた鶏肉を乗せる形での販売が現在の「鶏めし弁当」へと繋がった。秋田県産の比内地鶏を使用した「比内地鶏の鶏めし」も販売されている。...»
秋田県県北部の三種町(みたね:旧山本町)森岳地区には、天然のじゅんさい沼があり、古くからじゅんさいの産地として知られてきたが、現在は田んぼを利用したじゅんさい栽培も盛んに行われており、日本トップクラスのじゅんさい産地として知られる。じゅんさいの別名「ぬなわ」は、夏の季語として昔の貴族が歌詠みにも使っていたという、歴史を感じさせる食材。寒天質で覆われた若芽の独特のつるんとさわやかな触感は、日本料理でも珍重されている。三倍酢などの和え物や汁物にして。また鍋にしても美味しい。 「じゅんさい」とは、スイレン科の水草で、根が水中を這い、水面に葉を浮かべる植物のことです。かつては「沼縄(ぬなわ)」とも呼...»
きりたんぽ鍋は、うるち米を潰して木の棒に巻きつけ、ちくわ状に焼きあげた「きりたんぽ」を、地鶏、ごぼう、きのこ、ねぎなどと一緒に鶏ガラのだし汁で煮込む鍋料理です。きりたんぽは、冬に狩猟を行う猟師(マタギ)が保存食として持ち歩いたのが起源とされています。 秋田県北部の大館や鹿角地域周辺では、新米の収穫後にきりたんぽ鍋を囲み、農作業の労をねぎらう習慣が今も続いています。秋田県内の学校では、冬季の給食メニューにきりたんぽが出されることがあり、人気があります。 鶏(比内地鶏)のガラでとった出汁をベースに濃口醤油、日本酒と砂糖(または味醂)で醤油味のスープを作ります。 ゴボウ、マイタケ(金茸、銀茸)...»
老舗醤油醸造店「安藤醸造」と「お菓子のくらた」のコラボから生まれた新角館名物。うす塩の醤油を使用しているという薄い茶色のソフトクリームは香ばしく甘じょっぱく、ほんのりキャラメル風味のくせになる味わいだ。安藤醸造 北浦本館の内にある「お菓子のくらた」で販売される。 嘉永六年創業の安藤醸造は、味噌醤油を150年以上製造する老舗。無添加・天然醸造にこだわり、機械に頼らず熟練の杜氏が味と品質を管理する。 一年以上をかけて醸造される醤油の旨味を手軽にスイーツで楽しめると評判。ほかにもカップタイプの『醤油あいす』や、同じく醤油を使ったケーキ『醤油ろうる』、『醤油ろうる』、『醤油ばうむ』なども販売される...»
秋田県産チョロギは、縁起の良い食材として地元農家に愛されてきた味です。チョロギはシソ科の植物で、中国から伝来しました。明治から大正の初め頃まで、農家の畑の一角に必ずといっていいほど植えられており、各家庭で摘み取り、洗って地下茎の太い部分を切り取って漬物にして食べていました。 正月料理などにも使われる保存食で、古くから「長老木」という字が当てられ、長老を呼ぶ縁起の良い食材とされてきました。水から茹でた後、梅酢漬け、塩漬け、粕漬け、みそ漬けにして保存します。チョロギの原産は中国南部で、日本では延宝三年(1636年)の最古の記録が見つかっています。 旬 10月、11月 チョロギ(チョウロギ、玉...»
世界で最も歴史と権威のある国際ワイン&酒類競技会(IWSC)において、金賞の中から卓越した知識者の評価であり、満場一致の場合のみ与えられる最高金賞を受賞。 また、一般・業務店・審査委員の総合評価で決定される全国酒類コンクールで、全国第一位を獲得するなど、輝かしい受賞歴を持つ酒。 伝統の蔵で3年間低温長期熟成され、深くて穏やかな芳香・淡く華やかな風味に魅了される。 季節を問わず楽しめる両関を代表する純米大吟醸酒。酒造好適米の秋田酒こまちを40%まで精米し、両関独自の低温度長期醸造で醸し、やわらかな香りと滑らかなのどごしが特徴です。...»
「あきたこまち」は、1984年に秋田県の奨励品種に採用された秋田を代表する銘柄米です。きりたんぽの材料としても使われています。もちもちとした粘りが美味しさの秘密であり、もち米の澱粉に100%含まれている「アミロペクチン」の割合が高いことがその理由です。 また、あきたこまちは「冷めても美味しく、おにぎりやお弁当に最適」と評されています。時間が経った後の美味しさを評価する「セットバック値」でも、他の種類の米に比べて非常に高い数値を示しています。「冷めても美味しい」という評価は折り紙つきです。 旬 9月 10月 11月 「あきたこまち」は、日本の秋田県が開発したイネの栽培品種の一つです。198...»
秋田の麺といえば、「稲庭うどん」が有名であるが、米農家が開発した「こまち麺」をご存じだろうか。それは、銘柄米のあきたこまちで作った文字通りお米の麺。米で作る麺といえば中国の春雨や、ベトナムのフォーがイメージされるが、そのいずれにも似ていない。こまち麺は、うどん顔負けの強いコシ、半生のソフト麺、上品な甘さが特徴。地元産の酒米「酒こまち」を使い、蒸練という、蒸気で米粉を練り上げる工程で、餅のようなコシの強さを実現している。パスタのように、さまざまな味付けで楽しめる食材である。...»
秋田県南部では、毎年秋の収穫時期に仲間が集まっていものこ汁を作って食べる『いものこ会』や『いものこ遠足』という風習があります。これは秋田の冬の風物詩であり、地域のアウトドア行事の一つです。 「いものこ」とは里芋のことで、いものこ汁は里芋を主役に、地鶏、しいたけ、山菜、野菜など秋の味覚がたっぷり入った具沢山の汁物です。 いものこ汁は、秋の収穫に感謝し、喜びを祝い合う郷土料理で、刈り上げの節句の儀式のような意味合いも持っています。即席のかまどで作った熱々のいものこ汁の鍋を囲み、互いに今年の労をねぎらいながら酒を酌み交わす、賑やかな集いとなります。 主な伝承地域: 県南地域 主な使用食材: ...»