旅行口コミサイトで高評価
男鹿真山伝承館は、旅行口コミサイトのトリップアドバイザーによる「口コミで選ぶ、都道府県代表観光スポット47」で、秋田県代表として選ばれた場所です。秋田を訪れる際には、必ずチェックしておきたいスポットの一つです。
実演と学習講座
男鹿真山伝承館では、男鹿地方の典型的な曲家民家で、元来民俗行事として大晦日にのみ地元の人以外には中々見ることができなかったナマハゲ習俗を広く観光客に知ってもらうため、古い伝統としきたりを厳粛に受け継いでいる真山地区のナマハゲ習俗が体感できる学習講座を行っています。
伝統を受け継ぐ真山のナマハゲ
真山地区では古くから伝わっているという角のないお面をかぶり、二匹一組となって家々を練り歩くナマハゲがいます。ナマハゲはむやみに家に入るのではなく、家の主人が主導権を握り、先立(さきだち)という役目の者が事前に家の主人にナマハゲを入れても良いかを確認します。先立の合図を受けると、ナマハゲに扮する二人の若者がウオー!という奇声と共に乱入します。
「泣ぐ子はいねがー」と叫びながら鬼のようなお面をかぶってやってくるため、子どもを泣かせる悪者と思われがちですが、実際は人々の怠け心を戒め、無病息災・田畑の実り・山の幸・海の幸をもたらす来訪神です。「なまはげ」という言葉の由来は、「火斑(ナモミ)を剥ぐ」という言葉からきていると言われています。
無形文化遺産と重要民俗文化財
男鹿のナマハゲはユネスコ無形文化遺産に登録されており、国重要無形民俗文化財にも指定されています。現在でも約70~80の集落で大晦日の夜に行われており、男鹿の人々にとってナマハゲは「怠け心を戒め」、「無病息災」、「田畑の実り、山の幸・海の幸」をもたらす年の節目に訪れる来訪神です。