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康楽館

(こうらくかん)

日本最古の和洋折衷の木造芝居小屋

康楽館は、秋田県鹿角郡小坂町にある、和洋折衷の木造芝居小屋で、現存する最古の建物です。1910年に小坂鉱山の厚生施設として開館しました。建物は木造2階建て、切妻造妻入りで、外観は洋館風ですが、内部には花道、スッポン、回り舞台など、和風芝居小屋の特徴が残されています。

4月中旬から11月下旬まで、スーパー大衆演劇下町かぶき組の劇団が1日2~3回の公演を行っています。特に、7月5日から7日にかけては松竹歌舞伎大芝居が上演され、当代きっての歌舞伎役者による演技を楽しむことができます。

歴史

康楽館は、1910年8月16日に小坂鉱山の福利厚生施設として開館し、尾上松鶴一座によるこけら落とし公演が行われました。当初から廻り舞台が設置され、東北地方で唯一の廻り舞台を有していました。全従業員の家族が歌舞伎を鑑賞できる家族慰問会の日も設けられていましたが、戦後には復活し、1957年まで続きました。

1970年には建物の老朽化やテレビの普及によって一般興行が休止されましたが、1985年に所有者の同和鉱業が康楽館の建物と土地を小坂町に無償譲渡し、修復が始まりました。1986年には再開館し、常設公演が開始されました。1999年には再開館後の入館者数が100万人を突破し、2002年には国の重要文化財に指定されました。

建築

康楽館は、木造2階建てで切妻造妻入の構造です。外観は白塗りの下見板張りで、上げ下げ式窓と鋸歯状の軒飾りが並び、洋館風のデザインですが、内部は桟敷、花道、切穴など和風の芝居小屋の内装が特徴です。

設計者は小坂鉱山工作課長の山本辰之助で、建物は明治43年(1910年)に建てられました。

施設見学

4月から11月はほぼ毎日常設公演が行われ、特別な公演がある日と休館日(年末年始のみ)以外は施設内の見学が可能です。特に12月から3月の舞台が空いている場合には、手動の廻り舞台を回す体験もできます。

Information

名称
康楽館
(こうらくかん)
リンク
公式サイト
住所
秋田県鹿角郡小坂町小坂鉱山字松ノ下2
電話番号
0186-29-3732
営業時間

9:00~17:00

定休日

年末年始

料金

常打芝居公演と施設見学(ガイド付き)
大人(高校生以上)2,500円
小人(小中学生)1,250円

施設見学のみ (ガイド付き)
個 人    団体(15名以上)    個 人    団体(15名以上)
大人(高校生以上)700円
小人(小中学生)350円

駐車場

無料 120台

アクセス

十和田南駅駅からバスで25分 *小坂行き → 小坂小学校下車から徒歩で3分
小坂ICから車で3分

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