秋田市には千秋公園(せんしゅうこうえん)、秋田市赤れんが郷土館、秋田市民俗芸能伝承館(ねぶり流し館)、秋田大学鉱業博物館、新秋田県立美術館などの観光スポットがあります。
千秋公園は佐竹氏の居城・久保田城の跡で、本丸や二の丸跡に当時の面影がうかがえます。御隅櫓の展望室からは秋田市内が一望でき、春は桜やツツジの名所、初夏にはお堀でハスの花を見ることができます。また、公園内には秋田出身の国学者・平田篤胤を祀って創建された彌高神社(いやたかじんじゃ)もあります。
そして、秋田市立赤れんが郷土館も必見の観光スポット。明治45(1912)年に秋田銀行本店として建てられ、外観はルネサンス様式を基調としたレンガ造り、内部はバロック様式を取り入れた造りになっていて、重要文化財に指定されています。
竿燈大通りを挟んで徒歩5分ほどに位置する秋田市民俗芸能伝承館(愛称:ねぶり流し館)は、赤れんが郷土館の分館にあたります。東北三大祭りに数えられる秋田竿燈(かんとう)まつりをはじめ、郷土の民俗行事や芸能を伝える展示館です。
1階の吹き抜け展示ホールには、実際に祭で使われる巨大な竿燈が展示されていて、2階の展示室では、秋田万歳や黒川番楽などの民俗芸能を紹介する等身大の人形やパネルがあります。
秋田大学鉱業博物館は、日本唯一の鉱山専門学校だった秋田大学国際資源学部の附属施設で、国内でも数少ない鉱業博物館です。館内では岩石や鉱物標本宝石類、鉱山器具など鉱業に関する資料が世界有数の規模で展示されており、一見の価値があります。
観光イベントとして一度は見たいのが、前述の秋田竿燈まつり。七夕(ねぶり流し)の行事に関連したこの行事は、秋田市の中心・竿燈大通りで毎年8月3日から6日までの4日間にわたって開催されます。総数1万を超える提灯は壮観の一言。
ご当地グルメでは、稲庭うどん、きりたんぽ、いぶりがっこ、ババヘラアイスなどがあり、秋田市に限らず秋田県全域で食べることができます。お土産には秋田銘菓のもろこしや、米どころ秋田らしくお酒などいかがでしょうか。
秋田市は東北地方の北西部、日本海沿岸にある市で、秋田県の県庁所在地であり中核市に指定されています。秋田市は交通の面から見ると国道7号、国道13号、日本海東北自動車道、秋田自動車道などが走り、秋田新幹線、羽越本線、奥羽本線、男鹿線が交差しています。
さらに秋田空港や重要港湾の秋田港も秋田市にあります。東京からのアクセスは、秋田新幹線で4時間程度、空路では1時間程度で着くことができます。
久保田城は、かつて羽後国(旧出羽国)の佐竹藩の居城とした城郭です。1602年に初代 秋田藩主 佐竹義宣によって築かれ、12代にわたり267年間、秋田藩の中心地として機能しました。現在は千秋公園として整備され、市民の憩いの場として親しまれています。 千秋公園は総面積16.29ヘクタールに及び、豊かな緑が広がる公園です。ここには、久保田城の御隅櫓や本丸表門などが復元され、藩政時代の雰囲気を今に伝えています。 御隅櫓は久保田城の北西隅に位置し、市政100周年を記念して復元されました。また、久保田城は日本100名城の第9番に選定されています。 御隅櫓の内部では、佐竹氏の歴史を紹介するパネル展示が...»
秋田国際ダリア園には、世界14カ国から集められた700品種、合計6,000株のダリアが美しく咲き誇っています。広大な敷地内は、小高い丘に位置し、中央道路を挟んで様々なダリアブロックが配置されています。巨大輪と大輪のダリアブロック、中大輪・中小輪・変わり咲きのダリアブロックなど、見応えがあります。 さらに、ダリアの周りには約2ヘクタールの孔雀草も植えられており、9月下旬から10月中旬にかけて、美しい花々が競演する光景を楽しむことができます。...»
秋田県秋田市内の大森山のふもとにある市立動物園です。愛称は「ミルヴェ」。1973年に開園し、約90種、500点の動物が飼育されています。豊かな自然環境の中で多様な動物たちと触れ合える場所として、家族連れや観光客に人気があります。 旭山動物園で有名な「行動展示」を取り入れており、小規模ながら工夫された展示が魅力です。たとえば、「チンパンジーの森」では高い支柱からロープを渡し、チンパンジーの樹上生活を再現しています。 また、「ビーバーのおうち」や「プレーリードッグのお立ち台」など、飼育員が手作りした展示施設も多くあります。「わぉ!バルコニー」は、来園者の頭上を走り抜けるワオキツネザルが見られま...»
秋田市立赤れんが郷土館は、秋田県秋田市にある市立の郷土史料館・美術館です。1912年(明治45年)に旧秋田銀行の本店として完成した赤れんが館(重要文化財)をメインに、新館、収蔵庫、および少し離れた分館である秋田市民俗芸能伝承館(通称ねぶり流し館)で構成されています。...»
千秋公園は、かつて佐竹藩の居城であった久保田城の本丸と二の丸の跡地に整備された都市公園です。総面積16.29ヘクタールにわたり、豊かな緑が広がるこの公園は、久保田城の御隅櫓や本丸表門などを復元し、藩政時代の雰囲気を今に伝えています。 久保田城は1602年に初代秋田藩主の佐竹義宣によって築かれ、12代267年間にわたって秋田藩の中心地として機能しました。 主要施設 公園内には以下の施設があります: あきた芸術劇場ミルハス 秋田市立中央図書館 明徳館 秋田市文化創造館 秋田市立佐竹史料館 平野政吉美術館 神社 公園内には与次郎稲荷神社、八幡秋田神社、彌高神社などの神社も...»
つぶしたご飯をピンポン玉ほどの大きさに丸めた「だまこもち」を使った鍋料理が「だまこ鍋」です。鶏がらの出汁にしょうゆや味噌で味をつけ、だまこもちと一緒に鶏肉、ねぎ、セリ、ごぼう、きのこなどを煮込みます。 この料理は八郎潟周辺の農家の家庭料理として始まったと言われています。だまこもちを作る際には、軽く塩をしたり、丸めた後に網の上で少し焼いたりするのが一般的です。秋田の名物「きりたんぽ鍋」のルーツだという説もある、昔ながらの郷土料理です。 歴史 秋田の冬には欠かせない家庭料理、だまこ鍋は鶏ガラベースの汁に鶏肉や野菜、すり鉢で突いたご飯の団子が入った、美味しい地域の料理です。 八郎潟周辺の南秋...»
かやきは、主に秋田県など日本海側の東北地方で食べられる鍋料理の一種です。「かやき」とは「貝焼き」が訛った言葉で、漁師が大きなホタテの貝殻を一人分の鍋代わりに使って魚を料理したのが始まりです。そのため「貝焼き」とも呼ばれることもあります。 現在のかやきは、肉や魚、季節の野菜や山菜などを味噌、塩、醤油、魚汁などで煮込む一人用の秋田特有の鍋料理です。 近年、「秋田かやき」はご当地B級グルメとして全国に知られるようになりました。季節や地域、好みによって様々なバリエーションが楽しめるのが特徴です。春は山菜、夏は鯨やナス、秋は舞茸、冬はハタハタや鱈など、地元の旬の具材を使って作られます。 作り方 ...»
秋田県産チョロギは、縁起の良い食材として地元農家に愛されてきた味です。チョロギはシソ科の植物で、中国から伝来しました。明治から大正の初め頃まで、農家の畑の一角に必ずといっていいほど植えられており、各家庭で摘み取り、洗って地下茎の太い部分を切り取って漬物にして食べていました。 正月料理などにも使われる保存食で、古くから「長老木」という字が当てられ、長老を呼ぶ縁起の良い食材とされてきました。水から茹でた後、梅酢漬け、塩漬け、粕漬け、みそ漬けにして保存します。チョロギの原産は中国南部で、日本では延宝三年(1636年)の最古の記録が見つかっています。 旬 10月、11月 チョロギ(チョウロギ、玉...»
「あきたこまち」は、1984年に秋田県の奨励品種に採用された秋田を代表する銘柄米です。きりたんぽの材料としても使われています。もちもちとした粘りが美味しさの秘密であり、もち米の澱粉に100%含まれている「アミロペクチン」の割合が高いことがその理由です。 また、あきたこまちは「冷めても美味しく、おにぎりやお弁当に最適」と評されています。時間が経った後の美味しさを評価する「セットバック値」でも、他の種類の米に比べて非常に高い数値を示しています。「冷めても美味しい」という評価は折り紙つきです。 旬 9月 10月 11月 「あきたこまち」は、日本の秋田県が開発したイネの栽培品種の一つです。198...»
秋田の麺といえば、「稲庭うどん」が有名であるが、米農家が開発した「こまち麺」をご存じだろうか。それは、銘柄米のあきたこまちで作った文字通りお米の麺。米で作る麺といえば中国の春雨や、ベトナムのフォーがイメージされるが、そのいずれにも似ていない。こまち麺は、うどん顔負けの強いコシ、半生のソフト麺、上品な甘さが特徴。地元産の酒米「酒こまち」を使い、蒸練という、蒸気で米粉を練り上げる工程で、餅のようなコシの強さを実現している。パスタのように、さまざまな味付けで楽しめる食材である。...»
秋田県はフグが水揚げされる国内北限の地。山口など南で獲れるふぐとは異なり、低水温の海で育つため、水温の低さが身を引き締め、ゆっくりとした成長が味わい深い身を作る。フグの産地で知られる下関のフグの旬が冬であるのに対し、秋田のフグが旬を迎えるのは初夏と秋。とくに5月~6月に獲れるフグは産卵期にあたるため、絶品の白子が楽しめる。また、フグの種類が多いことでも知られ、トラフグをはじめ、ゴマフグ、ショウサイフグ、マフグ、シマフグ、サバフグなどが水揚げされる。秋田市土崎では年に2回「ふくまつり」を開催するなど、ふぐのまちとして町おこし活動を行っている。ふぐ刺し、から揚げ、ふぐ鍋など、秋田沖で獲れる新鮮なふ...»
昭和28年から変わらぬ味で秋田を代表する名菓、金萬。ほんのりと上品な甘さが特長的なカステラまんじゅうです。一口サイズの食べやすい大きさで、素材そのものの甘みが際立ち、ほんのり上品な甘さの風味豊かな焼き菓子です。 卵の入った白あんを、蜂蜜と卵を贅沢に使ったカステラ状の皮で包み、ふっくらと丁寧に焼き上げています。秋田の銘菓として多くの人が挙げるでしょう。飽きのこない優しい味と、ふんわりとした食感をお楽しみいただけます。 また、「生」タイプと日持ちする真空パックタイプがあり、お土産に便利です。一部の新幹線で車内販売も行っています。 昔、秋田の駅前には「金座街」と呼ばれる商店街があり、食堂を営ん...»
秋田諸越(もろこし)は、もち米の粉に砂糖と少量の水あめを加え、木型で抜き乾燥させて作る和菓子「落雁」の一種で、秋田銘菓の一つです。もち米ではなく小豆の粉を使っているのが特徴で、小豆の皮を除いて作るため、色は白っぽいです。 名前の由来は「とうもろこし」とは関係がなく、その昔、秋田藩主・佐竹公が「もろもろの菓子を越えて風味よし」とその味を評価したことから来ています。口の中で滑らかに溶ける上品な甘さは、お茶受けにぴったりです。 もろこし もろこし(諸越)は、秋田県地方で作られている小豆粉を使用した銘菓であり、落雁の一種です。 伝統的には、小豆粉を木などで作った枠に入れ、乾燥させて固めたものに...»